YCE受入ホストファミリー募集案内が届き、クラブメンバーに周知をする際、詳細を確認するとシンガポールか2人の男の子であった。書類のページを進めて写真をふと見ると、1人はどこかで見たことのある顔。名前を見るとポール ワン君と記載されていた。偶然にも4年前当クラブで受入したシンガポールからのYCE生の弟であった。受入先がなかなか見つからないということであった。
12月13~12月26日の2週間。1年でも一番といっていいほど忙しい時期でもある。
まずは家族にも相談。昨年家族でシンガポール旅行の際に兄ルーク ワン君とも再開したご縁。そして私自身の学生の頃の初めてのアメリカホームステイ体験や、10年間のドイツ・オランダ生活においての人の優しさ・ご縁・などなどを思い起こしてみてこのご縁をも少しでも助けられるのでは・・、また中1になる息子にとって良い体験になるかしら?などと、散々悩んだ末、夫も1年で一番仕事が多忙な時期でもあったが協力してもらえるとのありがたい言葉に感謝しつつ・・ホストファミリーを引き受けることを決めた。
4年前兄ルーク君来日の際には犬アレルギーという大事な情報が流れてこなく、受入メンバーさんは大変な思いで引受たこともあり、先方からのデータを熟読すると、弟ポール君はエビ・カニ・甲殻類アレルギーとのこと。これを忘れないように2週間料理をする計画を立てることしした。
我が家は夫がオランダ人、息子はオランダと日本のダブル、私は日本人というインターナショナルファミリー。家では日本語・英語・オランダ語・ドイツ語と飛び交っており、言葉の壁は考えていなかったが、実際に2週間家族の一員として一緒に生活する際”シングリッシュ”というシンガポール独特の英語の発音にちょっと戸惑う時もあったり、逆に息子の英語の理解力が想像以上だったことにも驚いた。
12月13日金曜に関(義)会長・関(俊)教育環境委員長、そして私の3人で羽田空港に向かい、福岡での2週間のホームステイを終えて茨城に来るポールを出迎え。若干の飛行機の遅延はあったが到着サインがともり、皆で今か今かと待機。まもなくシンガポールのユニフォームである真っ赤なジャケットを着た4人の男の子の姿が見え、手を振って迎えた。ポール君はちょっとだけ緊張している顔だったが、名前を名乗り私が誰だかわかるとホッとしたような笑顔になり、すぐにニコニコの笑顔で覚えたての片言の日本で私たちに挨拶をしてくれた。